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開運物語

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煌びやかなホテルの照明の下、三十歳を手前に寄り集まった元学生たちはそれぞれに再会を喜びながら会話を弾ませている。

参加者の一人である時成も例外ではなく、学生時代とは随分と見目が変わったり、何一つ変わっていなかったりする同窓生たちと近状を交わしていた。

「じゃあお前、夢子と暮らしてんのか?」

「そうだな、おかげで家にしょっちゅう花奈がいる」

遠慮のない恋人の友人を思い浮かべながら話せば共通の友人である同窓生はカラカラと笑ってワインを煽り、そのグラスを持つ腕に巻かれた時計はシックなデザインと特徴的な文字盤を持った高級品であり、スーツとの釣り合いも相まって時成の目を引いた。

「それよりお前、今何の仕事してんだよ?」

卒業時は確か自身と同じ中小企業へ就職していたはずだが、この不況でどこもあまり羽振りがいいとは思えない。

思わず疑問が吐いて出ると嘗ては腹違いの双子とまで揶揄されていた友人は少し照れくさそうに返答する。

「実は少し前に起業したんだよ、ほとんど俺一人で回してる小さい会社だけどな」

「本当かよ、お前あんなに人付き合い苦手だったのによく回せるな」

ともすれば顔が怖いと嫌煙されていた友人が起業したなどと本人の口から聞いても信じられないと驚愕する時成だったが、対する同窓生が苦手だった人付き合いも今では楽しんでいると清々しく語る姿を目の当たりにして深い衝撃を受けるのだった。

・・・

数時間の立食パーティーを終えてほろ酔い気分で家に戻った時成だったが、恋人と暮らす賃貸の一室にたどり着くと同時に腹の底に何か沸々と湧く感情が芽生えた。

対抗心とかそういったものであろう感情は深い溜息となって口から零れ出迎えた恋人が不思議そうに首を傾げる。

「何、どうしたの? 同窓会、楽しくなかった?」

「いや、なんか文司に負けた気がして」

「文司? またケンカしたの?」

小学生時代から変わらないねと呆れる夢子の言葉にそうではないと事情を話せば幼い頃から見知っている相手の現状に純粋な驚きを浮かべ、他人事なのか携帯を片手に何とも気の抜けた合いの手が戻ってくる。

・・・

「それで? 時成も起業したいの?」

率直にそう問われると、そこで初めて時成は自分が何に対して対抗心を持っていたのかわからなくなった。

時成自身は起業など考えたこともないし、出世を望んでいないわけではないが今の仕事には満足している。

ただ学生時代は何かと張り合って勝ったり負けたりと競い合っていた相手が遥か遠くの高見に行ってしまい、徒競走で後れを取った子供のような気分なのだ。

だが冷静に考えてみれば昔からあいつは運だけはよかった。

席替えでも祭りの屋台のくじ引きでも目当てを引き当てていた文司に比べ、時成は大体が目当てを少し掠めた見当違いのものを引き当てていて、それだけは一度たりとも勝ったためしがない。

その不条理に久しく感じていなかった子供じみた不満があふれ出たのだ。

頭の中で納得のいく結論にたどり着いた時成はスッキリした気分で夢子へと言葉を返した。

「あいつのやたら良い運勢が羨ましいんだよ!」

きっとその内、起業した会社が有名になって大富豪にでもなるんだと想像すれば凡人たる自分が何とも惨めに思えてくる。

しかしそれは持って生まれた運の違いなのだから仕方がないのだと諦めなければならない程度に自分は大人になってしまっていて、それが何とも腹立たしいのだ。

似ている似ていると云われていた相手なのに明確に違う場所があって、それが自分自身でどうしようもないというのは人生の不条理でしかないだろうと饒舌に語ればお菓子を片手にやたらニヤニヤしている恋人の姿が目に入った。

「時成、ちょっと前の私みたい」

何が嬉しいのかご機嫌に携帯をいじる夢子は鼻歌交じりに素早い動作で携帯の画面をタップしていき目的の画面を表示させて時成へと向ける。

そこに映っていたのは「あなたの運命を三ヶ月で変える方法を教えます」と書かれたホームページだった。

「なんだこれ?」

「占い、私ここの占いのおかげで変わったんだよ!」

「女子ってそういうの好きだよな」

会社でもテレビや雑誌などの占いで盛り上がっている女子社員の姿をよく見るが、時成はそういった占い事態をあまり信じていない。

もちろん運勢や運命というものが存在しているのだろうとは思っているのだが、それをどうこうできるとは思っていないのだ。

「信じてないでしょ、とにかく一回申し込んでみなよ、本当に変わるんだから」

「いいよ、俺そういうの慣れてないし、大体なにを相談すればいいのかもわかんねえし」

「じゃあとりあえず無料のに申し込んでみなよ、開運数字鑑定ってやつ」

無料なら、と夢子の薦めるまま申し込んだ時成はそれでもまだ占い事態を信用したわけではなかったが、その考えは鑑定を受けて綺麗に変わった。

・・・

自身の吉数で構成したパスワードを携帯に打ち込んだ時成は最近、知ったあるホームページを開いていた。

画面をスクロールし遠隔電話鑑定のページへと移動すると予約フォームへと必要事項を記入している。

そんな恋人の姿をこっそり背後から覗き込んでいた夢子は足音を立てないまま背中へぴったり張り付くと肩口から顔を出してしたり顔で笑う。

「やっぱり相談してみてよかったでしょ?」

夢子の問いかけに驚きながら振り返った時成は少し照れくさそうに肯定して申し込みを完了させ、夢子のふわふわな髪を優しい手つきで撫でるのだった。

 

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